不動産の基礎知識 競売ドキュメント競売参加12
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*競売ドキュメント 俺は務所帰りや。お前か! この家を落札したのは?12
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*競売ドキュメント 俺は務所帰りや。お前か! この家を落札したのは?12



「開札」


山田は、不動産競売の開札を一度見てみたいと考えていた。

昔は非常に怖い世界で、暴力団の資金源になっていた。暗黒の世界で、一般人は近寄れなかったと

聞いていた。そのうえ、裁判所の執行官室の近くの廊下の壁に「暴力団に脅されたときは当裁判所か最

寄の警察署に連絡してください。」との貼り紙があり、何となく気が重い場所でもあった。

今回は入札しているんだから、どんなことがあっても行くんだと自分に言い聞かせていた。

競売の開札は午前9時30分からである。少し早めに開札会場に入った。かなりの人が来ていた。心

を落ち着かせようと左から順にゆっくりと見渡していった。赤子を抱いた若夫婦がいる。子連れの女性が

いる。

サラリーマンふうの男性がいる。どう見ても暴力団ふうの若者がいる。競売代行業者の社員同士か心

安く話しかけている。

定刻の9時30分、裁判所の執行官らしい人が、入札箱をあけて逆さにし、入札書の入っている小封筒

を広い机の上にあけた。たくさんの小封筒で山盛りになった。

執行官らしき人は、入札箱の中がみんなに見えるように左から右に動かした。マジシャンがやるしぐさ

である。中には何も入っておりませんよということである。

たくさんの小封筒で山盛りになった机を取り囲んでいた裁判所の職員がいっせいに開封しだした。

入札書を取り出し、事件ごとにまとめていく。この間一般人は、しばらくその作業を見つめるだけであ

る。

まとまりだした。執行官が事件番号順に次々と名前と金額を読み上げていく。


(競売ドキュメント競売参加13に続く)


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