| *競売ドキュメント 俺は務所帰りや。お前か! この家を落札したのは?2 |
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*競売ドキュメント 俺は務所帰りや。お前か! この家を落札したのは?2
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この話は、当サイトの読者が生まれて初めて経験した競売の物語である。
その話を、ちゅうさんが解説を入れて仕上げたもので、ノン・フィクションであり、競売の経験のない読者にとっては、たいへん参考になると思います。
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駅から300m!今まで競売物件を閲覧してきたが、これほど駅から近い物件は初めてである。
これだけ近くなら収益物件、貸家として絶対にいい。現在借家人が入居しているのだからそのまま引き継げばいいだけだ。いちばん心配な明渡し交渉が不要である。
単純に325万円を25坪で割ってみた。1坪13万円である。どう考えても競売物件は相場の半分以下である。しろうとなりに考えた山田は、競売物件情報についていた地図をプリントして現地に出かけた。
山田には、工務店経営の父親の元で働いている友達がいた。中古物件についていろいろアドバイスを受けていた。
友達に教えられたとおり、まず競売物件の屋根を見た。
屋根瓦は整然としていて浮き上がり不整列はない。棟瓦(屋根の一番高いところで端から端まで瓦が数段積み上げられている個所、両側に鬼瓦が付いている)を見た。
棟瓦の下と、軒先から上ってくる瓦との接点に、端から端まで三日月型のシックイ(白色で石灰が主原料。現在はセメント系のものが主に使われている)が塗られている個所(プロは三日月と呼んでいる)を見た。白く新しい感じで、剥がれ落ちて赤土が見えているような個所はなかった。
棟瓦と鬼瓦との接続部分のシックイも白く新しい感じであった。
モルタル塗りの外壁を見た。剥がれ落ちて修理してあるような個所もなかった。外壁の浮き上がりもなく、塗装も古くはなかった。
競売物件の敷地は道路より少し高く、湿気ている様子もなく、これはいけると思った。
建物占有者が借家人であり、そのまま貸家として使用する限り、明渡しの交渉も必要ないわけだし、借家人に会う必要もないだろうと、会いたくない気持ちを正当化した。
さあ、次は裁判所だ。裁判所の中へ入るのは生まれて初めてである。何となく怖い気がする。
(競売ドキュメント競売参加3に続く)
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